森田療法とは何か

2020年8月4日火曜日

リハビリ方法を学ぶ

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日本生まれの精神療法

森田療法とは、日本で生まれた精神療法です。

心の病気を治すのには薬物療法と精神療法が必要だと言われ、その精神療法の一つということです。

東京慈恵医科大学の初代精神科教授であった森田正馬が作り上げた精神療法で、森田の神経病体験から考え出された方法と言われています。

森田療法の特徴

不安や悩みの扱い方が西洋は、認知の誤りとしてコントロールを図るのに対して、不安や悩みはあって当たり前。

原因は一つでは無く、追及すればするほど、不安や悩みに囚われ、不安の悪循環になるという考え方です。

入院施設での実行が基本、治療段階は4段階。時期も方法明確になっている。1段階は絶対臥褥(床について過ごす)

ポイント
  • 不安を受け入れる。
  • 行動を優先させる
  • 実行は入院施設が基本。治療段階は4段階あり特徴的

森田療法の効果が期待できる病名

森田療法は囚われから解き放し、悪循環のループから抜け出す療法です。なのですべての心の病が対象ではありません。しかし、多くの疾患に持ついられ、考え方は生きるうえでとても大事なものになります。

森田療法の効果が期待できる病名
  • 不安症
  • 強迫症
  • うつ病
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
  • 急性ストレス障害(ASD)
  • 身体症状症

森田療法の考え方

森田療法は、不安をそのまま受け入れて、”生きる”という本能に目を向けて行動をする療法です。

森田療法の考え方
  1. 不安や悩みに囚われていることを認識する
    • 不安を認識することがより不安を煽ることに繋がることを自覚します
  2. 今の状態を受け入れる
    • 辛い状態から逃げるのではなく、不安や恐怖があっても自分であること、共生している状態を認める事
  3. 行動優先で行う
    • 不安と恐怖を抱えたまま、行動・作業に没頭する。没頭することで、不安や恐怖の囚われからの解放され、解放された成果に意識が向くことを大事にする
  4. 生の欲望を再認識する
    • 行動により得られた解放感や充実感から、本来の自分の欲求に意識を向け、何をしたいかに着目し、そのための行動を行い。更なる達成感を得られる
  5. 行動を習慣化する
    • 行動が良好な状態に改善していくことを実感し、悩んだり苦しんだりしても行動すれば良好になると意識の変化が起こり、拘りや囚われからの解放につながり、充実した日常を会得できる。

悩んでいる頭でいろいろと考えても、考えがこんがらがってより一層分からなくなったり、不安になりますよね。

また、何かに没頭していると、人は、始終考えて居たことも忘れ、黙々とひたすらに没頭してしまったことも有りますよね。

そんなところに着目して、

「クヨクヨ考えて居たって仕方ない!とりあえず、作業に没頭しよう!」

という教えです。

更に詳しく、観ていきましょう!

ポイント
  • 判断基準を気分から目的に
    • 心の病に罹っている人は、気分に囚われ、気分で物事を考えがちです。「今日は調子が悪いので出来ない」「仕方ない」など、それでは悪循環のループから抜け出せません。目的に判断基準に変えて「調子が悪いけどやるべきことはやった」など目的中心に考えていくことが継続と改善につながります。
  • 生きる欲求を再認識する
    • 不安や恐怖などのマイナス感情の裏にある「評価されたい」「人とうまく付き合いたい」「より良く生きたい」というプラスの感情。森田療法ではこれを生の欲望と呼んでいます。
  • 「こうあるべき」から「あるがままに」
    • こう成りたいと思う気持ちは、成る為には「こうしてああして」とべき思考が育ち、できない自分を縛り、捕えてしまします。そうではなく、「今の自分でいいんだ」「あるがままが自分なんだ」と、自分を受け入れることが大切と考え、不安や恐怖があっても「これでよし」と考えます。
  • 囚われの悪循環からの離脱
    • あるがままと生の欲望が悪循環からの離脱のカギとなり、囚われの悪循環ループに入っていたことを実感します。生の欲望を建設的に行うことで離脱になります。悪循環のループを意識できなくても、不安や恐怖との付き合い方に問題あることを意識し、建設的な行動を行っていきます。よりよく生きる行動を最優先する姿勢が身に付き悪循環から離脱できます。
  • 行動の後で気分が整う
    • 目的中心の、よりよく生きる行動を最優先に生活を営んでいくと、初めは違和感と苦痛が伴いますが、成果から達成感、充実感などが得られ次第に気分が向上しマイナス感情からプラス感情が自分を覆っていることに気付きます。あるがままの自分らしさへの会得につながります。

森田療法の考え方は以上です。実にシンプルで分かりやすい療法だと思います。

しかし、これで終わらないのが森田療法です。その考え方を、より実践でき結果に繋がる様に、実行方法は厳格に定められてます。

森田療法の実行方法は入院が必須

いろいろな囚われから、一旦切り取る必要があるため入院が必須とされています。また治療時期の専用環境が治療となるため専用施設での実施が基本です。今は一般病棟などでも行っているところもありますが、入院形態は変わりません。

治療は4段階に分かれている

森田療法は入院療法であるが、さらに入院期間が治療的に分けられ4段階構成となっている。さらに、ある程度の日数も決まっている。

森田療法の治療ステップ
  • 第1ステップ:絶対臥褥期-約7日間
    薄暗い一人部屋でひたすら横になって過ごします。食事、トイレ、洗面以外は横になり、何もせず過ごし、不安と恐怖と向き合います。
  • 第2ステップ:軽作業期-5から7日
    半日臥褥時期とも呼ばれ、個室からは出られますが、みんなとの雑談はせず、疲弊しない程度の作業をひとり黙々と行います。生活リズムや体調を整える時期です。
  • 第3ステップ:作業期ー1から2か月
    規則正しい生活を他の患者と共に過ごします。作業や外出などもみんなと一緒に行動し、話し合って検討したりします。
  • 第4ステップ:社会復帰期1から4週間
    退院後の生活を考え、スタッフと共に計画し、外出や外泊など徐々に慣れさせて復帰を目指します。

外来でも行っている所もある

現在では、外来で要点だけを抑えて、指導助言しているところもあります。外来で行うためのガイドラインも存在しています。

  • 感情の自覚と受容を促す
  • 生の欲望を発見し、自覚し促す
  • 悪循環の明確にする
  • 建設的な行動を指導する
  • 行動や生活のパターンを見直す

これらがガイドラインが指導者側に求められることになります

治療には自助グループも重要

森田療法は基本的に入院療法であり、患者と施設。患者と医師の間で行うものとなります。

しかし、お互いがお互いを認め合い、高める自助グループは治療にはとても効果が高いことが分かっています。

ひとりで悪循環のループから抜け出すことはが難しくても、支えになる仲間がいることで抜け出すきっかけや気づきになることが多くあり。治療効果を高めています。

気持ち中心ではなく、目的中心に、あるがままの自分になる為に、

よりよい行動を行いましょう!

そして、行動を共に行いましょう!

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