精神科作業療法士とは何か?と問われてスラスラと言える作業療法士がどれだけいるだろうか?
精神科に携わり何十年も経ち、いろいろと経験を積んできたつもりであるが、未だに作業療法士とは何?と訪ねられたら、しっかりといた答えが見えていない。
いろいろな言葉で表現しているひとも多く居て、書籍にも教科書にも書いてあるが、どうもぴんとこない。
なので、今回は精神科作業料療法士とは何かについて考えてみたいと思います。
精神科作業療法士ってなに?
最初から本丸攻めましょう!
今はネット時代。では検索です。
作業療法とは、「身体又は精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指導及び援助を行うことをいう。
精神科作業療法 | NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
精神科作業療法は手芸や工芸を行ったり日常生活に戻るための助言を行います。
精神科では個別で行う作業療法と集団で行う作業療法があります。
集中力を鍛えるためにビーズ細工などの作業を行ったり、心身のストレスを発散するために花を育てたり土いじりなどの園芸療法を行うこともあります。
精神科の作業療法では患者さんの不得意に目を向けるのでなく、得意なところに目を向けることが大切です。
精神科作業療法を一言でいうと心に病を持つ方がその人らしさを発揮するために行うリハビリテーションです。
うつ病などの精神疾患は5大疾病と言われています。
患者数は323万人と5大疾病の中でもダントツの患者数で、誰もが罹患する可能性のある精神疾患です。
発病のきっかけは人それぞれだと思いますが心に病を持つ方がその人らしさを発揮するために行うリハビリテーションと言われても抽象的でわかりにくいかもしれませんが、病気になる前と後では様々な変化があります。
作業療法士は患者さんが希望を見出すことができるように関わることができるのが理想です。
PT・OT・ST WORKER
Ⅰ-1 作業療法の業務(法定義等)
1 (定義)第二条 この法律で「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主として
その応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の 作業を行なわせることをいう。
理学療法士・作業療法士法(抄)
作業療法士は①~③の視点から分析した[作業]を手段として用いる。
①身体的、神経生理学的レベルに作用する因子
日本作業療法士協会
②心理的レベルに作用する因子
③人間関係に作用する因子
(理学療法及び作業療法士法 昭和40年6月29日) 以下に挙げる業務については、作業療法に含まれるものであるこ とから作業療法士を積極的に活用されることが望まれる。
・移動、食事、排泄、入浴等の日常生活活動にするADL訓練
・家事、外出等のIADL訓練 (IADL=手段的日常生活活動)
・作業耐久性の向上、作業手順の習得、就労環境への適応等の 職業関連活動の訓練
・福祉用具の使用等に関する訓練
・退院後の住環境への適応訓練
・発達障害や高次脳機能障害に対するリハビリテーション
精神科の作業療法士についての記述はみたところ、明確に乗っていなかったが、作業療法士がどんな仕事をしているのか、改めて理解した。
作業を通してその人らしさを発揮させる。
まさしくその通りですね。
そして、日本作業療法士協会が歌っているように。
①身体的、神経生理学的レベルに作用する因子
②心理的レベルに作用する因子
③人間関係に作用する因子
これが大事!!それは重々理解している。理解しないとダメ。
でもこれを多職種に理解てもらうのは難しい。
診立てにつながるものですね。この因子を見出し、理解し、総合的に何がいま”作業”=”活動”が必要か見出し、それを受け入れてもらう形で提供して、実践してもらう。
その繰り返し、それが、作業療法士。ですが、知らない人はなんのことか分かりませんよね。
モヤモヤ徘徊してみた。
いつものように、モヤモヤすると、書籍を診たり、ネットで検索したりとしていますが、最近はツイッターを始めたので、そちらでうろうろ。
そして、うろうろしていたら、同じようなモヤモヤに当たっている人も居て、改めてみんな精神科作業療法って説明が難しいんだなっと思いました。
自分自身もいろいろと昔から考えていましたが、説明しないといけない場面もあるし、自分でも自分の仕事が説明できないもどかしさがあって、モヤモヤしたこともありました。
ツイッターでは精神科リハビリと同じように
”QOLを向上させること”
と答えてしまいましたが、実際には精神科作業療法士となると違うと思うんですよね。
もっと明確な”何か”を示さないとダメなんだと思うのです。
日本作業療法士協会より
それを、またまたツイッターで教えてもらいました。
日本作業療法士協会の機関誌にて
「5分購読コーナー」というものがあるそうです。
作業療法は、対象者にとって意味のある作業を重視する。それは、対象者の立場(主観)で人生を考える視点でもある。私たちは対象者の現在の希望や困りごとを確認し、過去も参考に、近未来の設計図(仮説およびプラン)を提案する。対象者の希望は、これから紡がれる人生の物語(ストーリー)でもある。周囲の人々との繋がりは行動を起こさせる力を持つ。地域では、個々人にストーリーがあり、地域には地理学的特徴や歴史などのストーリーがある。地域の物語を紡いでいくという視点はダイナミックスで、おもしろい。
著 熊本県作業療法士会 まちなか作業療法室 木村 伊津子
うーん。すごいですね。語彙力というより、想像力と抽出力。そして、言葉に物語があるように思えます。
言葉に、納得させることが本当に出来るのだなって思います。
自分なりに考えた
えー。でも自分で感じたらまた咀嚼して言葉にしたいじゃないですか。
いつもの事ですが、自分のものにするためにはいろいろと模索することが大事ですよね。なのでまたいつものモヤモヤと考え始めました。
そこで、思ったことが、私の考えは間違っていない。似ている。でも自分の思っているのをもっと出したい。
これです。
これなので、モヤモヤを出さないとすっきりしないのです。
なので考えました。
精神科作業療法は”料理”です。
またまたなんだそれ!?
ってから始まりました。
精神科という枠で、作業療法はいったい何をしているのかが、考えどころですよね。
なら、いっそ、精神科という鍋やフライパン。料理と考えたらどうかなって思いました。
対象者である当事者をどのように観るのか。日本作業療法協会のあれです。
①身体的、神経生理学的レベルに作用する因子
②心理的レベルに作用する因子
③人間関係に作用する因子
この因子は本人は分かりませんよね。自分だってなんだかわから無いのに、当事者はもっとわからないと思いませんか?
で、この因子を見出してあげるのが作業療法士の観察力・洞察力・分析力ですよね。
そして、対象者を”こんな人”と診立てる。
この診立てたものを例えば、失礼なんですけれど、素材と考えます。
その素材を本来の力が発揮できるように、創意工夫を行い、色々な環境である素材や他人の素材、療法士の素材を適用させながら、本人が素晴らしいと思えるような、喜びを与えるもの。
と考えたら、料理に似てませんか?
当事者が素材で、食するのも当事者。自分で自分を調理するような。
(宮沢賢治は思い出さないでね。食べられちゃうから・・・・)
で、作業療法士は素材を見極め、最大限に素材の力が発揮できるように創意工夫を行う人。それを素材自身がそう思う得る様に振舞う人。
作業療法士は料理人
なので、作業療法士は調理人!
当事者が複数いるような集団レクレーションや集団活動を基本とする精神科デイケアや老人保健施設などは、その時々の素材の状態を把握しつつ変化する状態を見極め、そのタイミングで調理し続ける。そんなのが治療場面。
疲弊して困惑して、戸惑っては当たり前。今日より明日、
少しでも力を発揮できるように自分の腕を磨く必要があるのだと思います。
2020.2.18
oteraさんから挿絵を貰いました。
医学書院の作業療法評価学の挿絵 とのことです。

同じようなことを考える人が居るもんなんですね。
自分よりもしっかり分類分けしてあるし分かりやすい。さすがですよね。自分のは只のヒラメキだけなので、こういうものがあるととても分かりやすいし、有難いです。
有難うございます。感謝です。

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