作業療法の実習で、「実習計画書を作ってきて!」と突然バイザーに言われたら、みなさんどうしますか?
「えぇ??」
ってなりますよね。
それくらい、今ではあまり言う人も居なくなっているらしいです。私自身はできたら、作った方が後で役に立つと思います。
リハビリするには流れを知り、読むことが大事。
臨床に出ると、当然なんですがいろいろなケースが居ますよね。
教科書でも参考書でも当てはまらないようなことがいっぱいあり。そもそも、経験値が無いので、分からないことや知らないことがいっぱいあると思います。
この”分からない”、”知らない”が一番多く、困惑すると思います。
そこで問いかけです。
「この知らないこと、経験したことないことに対して、あなたはどうしますか?」
本屋、図書館、文献をあさったり、ネット検索をして、当てはまるような事例がないか検索しますか?
当てはめられたらいいですが、無かったらどうしますか?また、当てはめるには時間が要しますし、環境も相手も違う、そして支援する人が違います。当てはめるのではなく参考にするだけです。
なので、まず自分で”流れを作ること”、”流れを知っていること”ができないとダメです。
その流れを作るためには、いろいろと知っておかないといけないことがありますので、今回は、流れの形である。計画書の作り方を伝えていきたいと思います。
目標を定めたり、リハゴールを見出したりするときに必ず役に立ちますよ!
リハビリの流れとは
リハビリの流れとは何でしょうか。
これは、分りやすいですかね。
リハビリの流れは、疾患に対して、医師からの指示書を受け取ります。
指示内容は、
身障領域なら、機能改善、歩行訓練、立位訓練。手指機能の改善。耐久性、集中力の改善。自宅復帰にむけての日常生活機能の改善などなど、身体機能面に対しての内容となります。
精神領域では、生活リズムの改善、日常生活改善、対人技能の改善、就職に向けての準備、体力をつけるなど、場所や集団を利用しての技能改善・向上の内容になります。
しかし、指示書だけでは、どのような状態なのか、どのように実行して良いのかが分かりませんので、しっかりと検査や観察、施行をして、状態を把握し、リハビリの計画を立案していきます。
これが流れとなります。これは身障でも精神でも、発達でも同じです。リハビリなので、診て計画し実行することが大事です。
その手技を練習したり学んだりするのが、実習ですよね。
しかし、そう理解していたとしても、厄介なのが、検査や観察して状態を把握することですよね。卓上で勉強しただけなので、流れ理解よりも、
- MMTってどうするんだっけ
- 面接ってどうやるの
- どんな器具使うんだっけ
- 時間は何時が良いんだろうか
- 伺いをだれにどうするんだけ
などなど、学生の実習では、手技を学ぶ前に、学術の照らし合わせから入ると思います。
誰だって焦ります。テンパります。当たり前です。それでいいんだと思います。(昔は勉強していないと罵倒され、叱咤され、精神崩壊寸前、いや崩壊するまで追い込まれ挫折し退学した人も居ましたが・・)
でも誰だってうまく実習は遂行したいし、焦り・テンパって実習を終えるよりも、出来るだけ手技を学んだり実践したいと思いませんか?
そのあとに続く臨床では一人でいろいろな患者さんや対象者の方たちに、治療者として、支援者としてかかわることを余儀なくされるのですからね。
では次に、今回の本丸である、実習計画の立て方を見ていきましょう!
実習計画の立て方
ここまでいつものように、長いですね。
やっときましたね。
そして、ビビりましたかね。でも、出来るだけ早く自覚して”学生気分”は抜きましょう!
とても大事なことです。実習は臨床の場です。OTの卵といっても資格を取ればOTとして医療費を対象者より頂くのですから、今できる苦悩は今のうちにしましょう。そのためにはまずは覚悟です。
しかし、やり方もわからないのでは、想像も模索も出来ませんよね。
計画の立て方を紹介していきます。
皆さん、ケースがどんな疾患かもう知っていますか?
知らないのでは話になりませんよね。
知っているなら、分類わけをしないといけないことは分かっていますか?
分からない方はこちらもお読みください。
どうですか?読んでみたら、流れが何となく分かりましたか?
「ええーーーー!!」「流れが分かってもできないよう!」と思ったあなた。正常です。
あんな風に細部まで考えられるようになるには、臨床経験がかなり必要です。
なので気落ちせず、いろいろな項目があるんだな。と理解してください。
更に評価項目が知りたい人は、こちらもご覧ください。
先程いろいろと言いましたが、当てはめて想像して行うことは、ケースと似た人を照らし合わせる行為とは全く違いますから、誤解のない様に。
ここで言いたいことは、
- 項目に当てはめ、ケースを想像する
- そして、必要と思う検査や観察、面接を行う
- 更にケースを想像し全体像を把握する
そして、実習計画は、これらのことを可能にし、導き出すために、
情報収集やまとめる期間などの行動予定表を作成することです。
では大まかな実習計画の例を紹介しましょう。
評価実習計画書(精神科)
- ○月○日(ケース挨拶後より1日目)
カルテより一般情報収集(既往、生育、環境)
プログラム参加状況の観察、考察(対人対物への反応、行動、思慮、注意力などなど場面と人へどう反応して行動しているか)
*出来るだけ情報を絞りつつ情報を得ることを継続していく。始めは大量に取ってしまうが扱いに困ることになるので、想像しながら情報をまとめ取ることを勧める。しかし、まとめられない場合はとりあえず取ることも必要。 - ○月○日+X(第2週目)
カルテより情報収集継続(足りない情報の補完と推察に必要な情報を得る)
参加状況分析と考察、および興味関心、思考傾向の把握
他職種より情報収集(主治医、看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、OT)
*カルテからは得られなかった、取りきれなかった、また修正した内容についての補完を収拾する。またケースからどのように日常を過ごしているのか更に観察を行い、より考察を重ね診立てを確立して行く。簡単じゃないがやってみる - ○月○日+Y(第3週目)
評価レポート提出(どんな形でもとりあえず形にして提出する)
*完璧な評価レポートは期待しない。出来なくて当たり前、では何処に注意するのかは、どんだけモガキ苦しみ、ケースのことを知ろうとしたのか。医療人としてどうするのかの模索をしたのか。この点だけを意識すること - ○月○日+YX(第3週から最終日まで)
再評価レポート提出(第3週の初めに提出が多いですね)
最終評価レポート提出(最終日となる場合が多いですね)
*毎日バイザーより駄目だしを受け、再考察、修正、加筆を繰り返します。眠いですが頑張りましょう
こんな感じですかね。そして、実習計画書とするのには表の太字を題字にして日程表に書き込み、分かりやすく修正が出来るような、予定表を作成すればOK!です。
実際に臨床では慣れてしまうと、作成はしませんが、予定表に色々と書き込み実施したり見立てを頭の中で立てて、カルテから情報を拾ったり、ケースと関わったり接したりしますので、流れや診方が分かっていることはとても重要です。
最後に
以上が、実習計画書を作成する流れと注意点と方法でしたが、いかがでしたか?
流れを説明させてもらいましたが、それほど、想像の域は超えていないのではないでしょうか。
冒頭で話したように現在の実習は、自分で気付くよりも、体験としての実習が多くなっていますが、医療人として働き、医療費を頂くことを考えても、実習中に苦悩するのか、臨床で苦悩するのかだと思いますし、実習中で苦悩したほうが親切丁寧に自分の甘さ、職業人としての覚悟が備わると思いますので、出来るだけ頑張ってみてください。
私の時代のように、3日5日くらい、ほとんど寝てない状態で実習に行くことは無いと思いますが、自分を追い込むのは初めで最後の経験となると思いますので、しっかりと追い込みましょう!
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