前回、精神科の治療にはインプットやアウトプットが大事と書きました。
本当にその通りだと思います。
アウトプットを可能にするには
しかし、そのインプットやアウトプットは結構難しいですよね。
それを可能にするものを考えてみました。
それはズバリ!
”覚悟です”
簡単に言うなと思われるかもしれませんが、直す気持ちが一番大事ということです。それでも迷ったり戻ったりもしてしまうと思いますが!!
それで良いんだと思います。
迷って戻ってまた進んでいくことが、治療として最善なんだと思います。
でもできれば留まることは選択しないでほしいです。
辛くて先に進めないと思う気持ちは良く分かりますが、”進めない”では無く”進みたくない”と脳がそう思い込ませているのだと思います。
そして決して楽な道ではありませんからね。
人は動物なんです
別の角度から話してみましょう。
人は動物です。
動くものです。
止まっていることが機能的に難しいのです。
皆さんはずっと立っていたことはありませんか?
座っていたこともあるのではないでしょうか。
寝っぱなしとか。
ある一定の時間が経つと苦しくなりますよね。
立つ➡座る➡寝る
この順番に強度は少なくなり耐える時間は伸びますが、でも動かないということは難しいですよね。フラフラしたり、揺れたり、ゴロゴロしたりしてしまいますよね。
これが普通です。動くものなので。
しかし、動くことを怖がり、不安になり、次への行動に抑制したとします。
そうなるときついですよね。身体は動きたいのです。動くものなのに動かせない。もどかしさ辛さが募ります。
ココロも同じ
ココロも同じなのだと思います。同じ感情を持ち続ける。同じことだけを感じ考えることもできませんよね。
心には流動性があるのです。だからこそ、不安になったりうれしくなったり出来るのだと思います。
だからこそ、留まることを選択することは心を縛ることになるので、寝ると同じように”休む”程度と考えましょう。
休みながら迷いながら戻りながらも進まないとダメだという覚悟が必要なんですね。
必要なこととは
そして、それを円滑にするためには何が必要だと思いますか?
その答えは、
食事、運動、知識
この3つです。
ココロの病気はどこ?
精神の病気ってどこで起こっていると思いますか?
心ってよく言いますが、胸にはありませんよね。
胸には肺と心臓があるだけです。
ココロの機能を知ってみる
心の正体は脳ですよね。
感情をつかさどっているのは、
偏桃体。
記憶をつかさどっているのは
海馬
この二つを大脳辺縁系と言います。
詳しい説明をしているサイトがあるので紹介しましょう。
新しい記憶の整理「海馬」、記憶の保管「大脳皮質」
大脳辺縁系は「馬の脳」とも呼ばれるが、その中にはタツノオトシゴのような形をした「海馬(かいば)」がある。記憶の司令塔と言える大切な場所で、日常的な出来事や勉強して覚えた情報は、海馬の中で一度ファイルされて整理整頓され、新しい記憶として短期保管される。その後海馬で必要なものや印象的なものと認識を得たものが、長期記憶の保存先である大脳皮質にファイルされる。しかし、海馬はとても繊細で壊れやすい精密機械の性質があるので、これが働かなくなると新しい事が覚えられなくなる。つまり、昔の事は覚えていても、新しい事はすぐに忘れてしまうのだ。酸素不足で脳がダメージを受けると、最初に海馬あたりから死滅する。また、とても強いストレスにさらされた場合にも、海馬は壊れてしまう事がある。地下鉄サリン事件や阪神大震災が起こった時、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が発症した場合があるが、これも海馬に異常が現れる病気だ。アルツハイマー型認知症が最初にダメージを受けるのも海馬である。
引用:●脳と記憶
この大脳辺縁系は、基本的脳である脳幹と高次脳である大脳皮質の中間に位置し、感情や記憶を調整するとても重要な機関であり、とても高性能で繊細です。壊れやすくもろいのです。
この機能にダメージを受けている可能性はとても高いと思われます。
必要なエネルギーとは
そして、ここは脳です。
脳が活動するのに必要なのエネルギーは何でしょうか?
答えはブドウ糖(グルコース)です。
脳はグルコースだけしか使いません。
摂取エネルギーの24%を消費するといわています。
グルコースは炭水化物や糖分から作られますが、上手に作り循環させるためには、タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなどほかの栄養が必要になり、バランスも重要になります。
そしてそれらを上手に機能させるためには運動は欠かせません。
だから、食事、運動となるのです。
大事なことは
そして、大事なのが最後の知識です。
精神の病気はどこがどのように悪いのか、うまくいっていないのかは外見だけでは分かりません。身体の病気やケガは見た目でわかったり、動きでわかったりしますし、他人からでも自分でも理解できますが、精神の病気はどこがどのように悪いのかが他人からは見えません。
”何かおかしい!?”というのは、他人からでも自分でも分かりますが、
どのように何でという病気の構造まではわかりません。
だからこそ、直しにくいし対処も予防もできないのだと思います。
だからこう考えてみましょう!
そう考えると見えてきませんか?
”どのようにどこが悪くうまく機能していないのか”を見つけるのは自分しかいないのです。自分を見つめる見つける方法と得る知識がとても大事となるのです。
その知識を得るために療法や支援者が居るのだと思います。
なので他人では手助けしかできません。直しもできません。
迷ったり後戻りしたとき、不安になったりイライラしたりした時に、気持ちを楽にし先に進めるきっかけをもらえることはあるかもしれませんが、直してはくれません。一緒にいてくれるだけかもしれません。
だからこそ、知識はとても大事です。
なので、
精神病を治すに必要なのは、”インプット””アウトプット””フィードバック”
それを可能にする大事なことは”食事””運動””知識”です。
そして、それを後押しするのは”覚悟”
何十年も精神科領域に携わりやっとここまで言葉にできました。
作業療法士として脳外科を志し精神科の奥深さに共感してどっぷり浸かり、精神と脳の機能がつながったことに、嬉しく思っています。
そんなこと当たり前と言えば当たり前なんだろうけど、おバカな私としてはこれも新たな発見であり一歩です。

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