精神の患者さんは、話し合いが得意ではない。
私も得意ではないが、患者さんの場合は得意というものとは違うのかもしれない。
認知機能障害というものがある。
記憶をすることが難しくなったり、記憶をしても引き出すのに時間が掛かったりする。
また考える道筋を見失いやすい。
発言しているそばから何について話していたのか分からなくなる人もいる。
話の流れに思考が追い付かない人も少なくない。
そして、「自分の思い」を考えたり、探したりしないと難しい。どこに自分の気持ちや考えがあるのか、頭の中で探し物をしているような感じになる人もいる。
話し合いは苦手
そんな理由で話し合いが得意ではない。むしろ苦手ということになる。
しかし、社会生活は自分の思いや相手の思い、物事の道筋や決まり事などなど、たくさんの仕組みがある。
とても生活しずらい状況となる。
訓練が必要
そのため、訓練が必要となり、不得意でも、それなりに自分のやり方で考えたり、思いを出すことが必要になるため、「話し合い」が必要になってくる。
話し合いが必要なのは分かっているが、話し合いになるまでの時間が、結構な時間が必要になる。
通常、話し合いになると、議題があり、それについて、思慮を巡らし、関連付けていろいろと自分の中で検討し、場面に合うか、自分に合うか人に合うかなど考えてから、発言することとなる。そして、発言するまでの時間はそれほど必要としない。自分の中での検討をしない人もいるとなると更に早い。
認知機能障害とは
しかし、認知機能障害があると、思考の流れに乗る前の、議題を脳で検討するところでかなりの時間を要したり、それについて、考えるところで滞る人が多くいる。
人によっては、「これはこう!」と相手であったり、場面であったりの検討が浅く、思慮を巡らすことが難しい短絡的思考の人は、すぐに結論を出し、それ以上の検討を拒否する人もいる。
対応策としては、脳の準備体操を行い、考えやすい状況や検討しやすい状況を作る。それが、「アイスブレーク」といわれるものです。
アイスブレークで準備体操
この、「アイスブレーク」を用いることで、脳への負担も軽くなります。
頑張って考えようとしたり、頭の中で探し物をしたりするのは、かなりの重労働です。
更に、思考する体力は精神疾患がある方は健常者に比べて、弱いことが考えられています。
そのため、無理に考えることで、必要以上に疲弊し、話し合いの前半や中盤で思考が停止してしまいます。
そんなことが起きないように、「アイスブレーク」で脳の準備体操を行い、負担を軽減して、考えやすくします。
ちょっとした工夫
アイスブレークは、話し合いの最初に、みんなで行うものをいいます。
グループワーク、新人研修などで行われたり、オリエンテーションの初めに行ったりしますが、精神疾患を持っている人に対しては、多少の工夫が必要になります。
必要なこと
- 楽しめること
- 心が軽くなること
- 集中できること
- みんなで行えること
- 想像できること
- 疲れないこと
ほんの一例
- 連想ゲーム:お題について考えられるものを出す。例:夏=かき氷、花火、スイカなど
- 連想繋ぎゲーム:お題から答え、その答えに更に連想して答える。例:夏=かき氷=冷たい=おばけ=白い=雲などなど
- 連想繋ぎゴールゲーム:上記のゲームにゴールを決めて連想していくゲーム。例:スタートが夏、ゴールが冬だとすると夏=かき氷=冷たい=おばけ=白い=雪=冬
- 動作加えゲーム:一人の人が一つの動作をします。それをみんなで行い。次の人が動作をします。それをはじめの人の動作に加えて行います。どんどんと動作を足していくことで、よくわからなくなり、笑いが出るゲーム
- 言葉加えゲーム:上記のゲームの言葉バージョン
- 動作言葉加えゲーム:上二つを同時に行うゲーム。動作と言葉が混じりより混乱。
- 連想クイズ:3つのキーワードから答えを連想する。例:夏、浮き輪、スイカ。答え海水浴

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