
脳は神経で情報のやり取りを行っています。その神経を伝達する物質を神経伝達物質と呼び脳内ホルモンとも言われ、いろいろな器官に作用します。現在は100種類以上見つかっています。
その中でも、感情や精神面、記憶、運動や睡眠などに人の生活に深く関わる、正にこころを司る、特殊な神経伝達物質があります。
ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンと言います。
モノアミン神経系と名づけられ、三大神経伝達物質とも呼ばれています。
ドーパミン
- 作用
- 快楽、食欲、意欲、性欲、など報酬系の神経伝達物質
- 向上心や記憶、探究心や集中力、学習能力や運動機能にも関与する
- ノルアドレナリンの前の状態で作用は似ている。違いはメンタル面に作用する
- 不足
- 意欲低下、機能低下、食欲低下、パーキンソン病、うつ状態
- 過剰
- 幻覚、妄想、統合失調症、ギャンブル・買い物・アルコールなどの依存症、拒食・過食症、強迫性障害
ドーパミンは快楽に関与する伝達物質です。何か活動を行い、「気持ちいい」「うれしい」と感じるとドーパミンが放出され、脳は快楽を得ます。さらに得ようとする欲求や意欲にもつながり、機能やの応力の向上に繋がります。
ドーパミンは意欲と学習を得れる脳内ホルモンです。
しかし少ないと、意欲や機能の低下につながり、うつ病のようなうつ状態を引き起こします。さらに、過剰であると幻覚や妄想など統合失調症の状況を生み出し、さまざまな欲求に依存する依存症になります。また過食・拒食症や強迫性障害にも影響すると言われています。
セロトニン
- 作用
- ストレスや興奮を和らげる
- 感情のコントロール
- 不安の軽減
- 幸福感を得る
- 運動神経に刺激、咀嚼や呼吸にも影響、姿勢にも影響が出ます
- 痛みの回路を抑制するため痛みを緩和させる
- 快眠に影響する
- 不足
- やる気がなくなる
- 不安になる
- 悲しくなる
- マイナス思考が増える
- うつ状態になる
- パニックになりやすい
- イライラする
- 怒りっぽくなる
- 過剰(抗うつ剤の副作用として出現):セロトニン症候群
- 不安、イライラ、興奮
- 手足が勝手に動く、震える
- 発熱、発汗、下痢、頻脈
セロトニンは、幸せホルモンと呼ばれています。精神安定を主な作用としていますが、ドーパミンとノルアドレナリンの分泌を調整し抑制するために、感情面や意欲面の安定が得られます。
不足するとネガティブ思考が増え、不安になったり、訳もなく悲しくなったりします。逆に怒りっぽくなったりイライラしたりもします。
過剰の場合は抗うつ剤の副作用として現れます(セロトニン症候群)。セロトニンは体内では作られず、その基となるものを食事で摂り生成されますので、不足することはあっても、過剰になることはないです。
ノルアドレナリン
- 作用
- 意欲、活動性、積極性、思考力、集中力
- ストレスに反応して、怒りや恐怖、不安などの感情を引き起こす
- 覚醒作用、血圧・心拍増加、緊張・興奮
- 記憶や能力を高める
- 不足
- 意欲、注意力の低下
- 思考力や判断力の低下
- 仕事効率の低下
- 無気力、無関心
- うつ病に繋がる
- 過剰
- 意欲や注意力の増加
- イライラや攻撃性の増加
- 恐怖感、不安感の増加
- 落ち着きがなく、切れやすい
ノルアドレナリンは、ストレスホルモンのひとつとして上げられるが、アドレナリンは身体的な血圧や心拍数などに影響し、ノルアドレナリンは精神面にも影響します。危機的状況を回避するためにも必要であり、学習や能力向上のためにはとても大事なホルモンである。
不足すると、思考力や判断力の低下により作業効率も影響される。さらに重篤だと無気力無関心となり、長期の欠乏はうつ病にも繋がるとされている。
過剰であると、意力や注意力の増加は見られるが、一方でイライラや恐怖感などの負の感情も増大するため適切な分量が求められる。
三大神経伝達物質のバランス
ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンと3つの神経伝達物質について説明させてもらいましたが、単体での作用より、3つのバランスで精神状態をコントロールしています。

3つのバランスが、整っていると中央にある気分・感情・認知機能ともに安定して良好な状態となります。
しかし、何かが不足したり過剰になると、バランスは崩れて不安定な心の状態となります。
セロトニンが不足した状態だと、ドーパミンとノルアドレナリンが作用した水色の”積極性・気力”の部分となり、好きか嫌いか、快感か不快かの両極しかないため、感情に振り回され、良い状態ではないです。
おわりに
ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンはこころの安定に深く関わっています。不足しても過剰になっても良いことはなく、バランスが大事です。
では、どのようにしたらバランスが取れるのか、その辺は、“心の病いを知る”や”健康管理”で説明したいと思います。

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